撮影機材

OSMO ACTION長期レビュー デジカメとして半年間ほど使い込む

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マジックアワーの漁港(土佐清水市)

DJIが2019年5月に投入したアクションカメラOSMO ACTIONですが、私自身も夏の初めにツーリングの動画撮影や風景のタイムラプス用に導入。
思ったよりも使い勝手が良かったので、半年ほどバッグの片隅に常備して超広角RAW撮影用の静止画用サブカメラとして使い込んでみました。

OSMO ACTIONは注目度の高い製品でしたので、カメラやガジェット系ブロガーさんをはじめ、YouTuberのレビューも多くアップされています。
しかし、WEB上に出回っているレビュー記事は動画に対する記事が多くなっています。

また、宣伝目的に短期間使用してレビューしたものも多いので、半年間カメラとしていろいろな場所に携帯して試してみました。

今回はその感想を実際の写真・画像と共に書いていきます。

 

【国内正規品】DJI OSMO Action アクションカメラ

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DJI「OSMO ACTION」とは

「OSMO ACTION」は映像撮影用のドローンやジンバルで有名な「DJI社」が2019年5月に発売したアクションカメラです。

ライバルのアクションカメラとしての定番とも言える「GoPro」は気軽に超広角な写真を撮影できることもあって、動画(映像)撮影を行うユーザーだけでなく、Instagramの人気インスタグラマーにも愛用されることがあります。

「OSMO ACTION」は2019年登場ということで、これまでブラッシュアップを続けてきたGoProシリーズほど知名度はないものの、色々と研究されて発売されたカメラです。手ぶれ補正付きの4K動画やHDR、スローモーション撮影はもちろん。GoPro以上にレスポンスが良く操作性の優れたタッチパネルのインターフェイスやマニュアルでの写真撮影機能も充実しており、写真好きの方が気軽にRAWによる超広角の写真の撮影やタイムラプスを楽しむことができます。

撮影画角は145°(歪み補正や手ぶれ補正を行うとやや狭くなります)、35mm換算にすると焦点距離は約7mmでF2.8、1/2.3 インチ CMOS、有効画素数は1200万画素となっていますので、ちょっとしたプリントなどにも十分に対応します。

GoProに搭載されたHDRのJPEGを書き出す特殊機能「スーパーフォト」はありませんが、RAWファイルでバースト(連写)やAEブラケット撮影も可能ですので、LightroomやPhotoshopなどの後処理でHDRや露出ブレンディングも可能です。

エクストリームスポーツまでは行わないまでも、自転車やバイクツーリング、海水浴やカヌー、キャンプや登山などアウトドアシーンでも安心して使用できるカメラですね。

OSMO ACTIONで風景を撮る

 

吉野川(大歩危)

吉野川(大歩危)ISO100 F2.8 1/1600s

 

琴平宮参道より

琴平宮参道より ISO100 F2.8 1/1250s

展望台や高所から眺める景色をOSMO ACTIONで撮影

レンズの画角の関係でRAWや歪み補正なしで撮影すると歪曲収差が発生します。

こういった地平線のような直線や人工物が少ない風景の場合、RAW現像時の歪曲補正は違和感のない程度に抑え、パースによる迫力重視で見せたい部分を消してしまわない程度にお好みで補正すると良いでしょう。

金色の5翼(琴平町)

金色の5翼(琴平町)ISO100 F2.8 1/500s

金比羅山に奉納されている直径が6メートル、19.2トンの巨大スクリューを足元まで近づいてパースを強調して撮影。

 

OSMO ACTIONを逆光で撮影

夏に歩いた道(四万十市)

夏に歩いた道(四万十市)ISO100  F2.8 1/6400〜1/800をHDR合成

 

砂浜の朝(黒潮町)

砂浜の朝(黒潮町) ISO100 F2.8 1/5000s

夕陽や朝日を撮影。

条件が良いと逆光でも意外と良い絵を出してくれる印象です。
1枚目はブラケット撮影を行い3枚をHDR合成。2枚目はRAWにて補正。WEB用の素材としてなら画質は十分ですし、プリントでもA4程度なら問題ありません。

 

 

OSMO ACTIONで夕陽や夜景を撮る

マジックアワーの漁港(土佐清水市)

マジックアワーの漁港(土佐清水市)ISO10 F2.8 1/160〜ISO250 1/100 HDR

日没後のマジックアワーをブラケット撮影で5枚ほど撮影し、後処理でHDR合成を行っています。

通常のJPEG撮って出しですと、山蔭は完全に黒く潰れてしまいます。多少ノイズはありますが雰囲気は伝わりますね。

 

道後温泉駅(松山市)

道後温泉駅(松山市)ISO1600 F2.8 1/40

こちらは街の夜景。

ISO1600でかなりスローシャッターですがブレはなし。

シャドウを持ち上げると流石にカラーノイズが増えて、全体的にザラつきます。しかし、撮って出しに近い状態なら等倍はノイズが目立ちますが、通常の鑑賞方法なら特に気にならないレベルです。
人工的な建築物は広角レンズの歪曲が大きく発生します。
なお、今回はカメラの歪み補正を使わず、撮影後にAdobe LightroomでRAWファイルの歪曲補正を行なってみました。

 

 

レンズプロファイル(OSMO ACTION)

レンズプロファイル(OSMO ACTION)

発売の直後はなかったLightroomのOSMO ACTIONレンズプロファイルですが、現在ではしっかりと追加されており、プロファイル補正を使用部分のチェックをするだけで簡単に補正が可能です。

 

歪曲補正前(OSMO ACTION)

歪曲補正前(OSMO ACTION)

こちらが補正前の状態です。

先の写真に比べると左右の街灯が「( )」の様に樽型に歪曲しているのが分かるはずです。

 

OSMO ACTIONで星空を撮る

星空の指針(四万十市)

星空の指針(四万十市)ISO400 F2.8 100s プロソフトンA

OSMO ACTIONの写真撮影モードにはAUTOとM(マニュアル)が用意されています。
1/2.3 インチ CMOSという一般的なコンデジクラスのコンパクトなセンサーですが、公式の動画や説明にもあったように星空も撮影できるよう、M(マニュアルモード)ではISOを100-3200。シャッタースピード(露出時間)を8000/1秒から120秒までの幅で設定することができます。

海辺の駐車場で長時間露光テスト。

RAWで撮影してシャドウを持ち上げると流石にノイズレスという訳にはいきませんが、月明かりの日でありながらしっかりと背景と星空を記録することができます。

右側の白い光は自動販売機によるゴーストのです。

 

ISO3200 F2.8 60s

こちらも長時間露光に高感度撮影。

月明かりの明るい夜ですが、しっかり星も撮れています。

左手に月、遠くに街の明かりと街灯があるシーン。
この写真のように強い光源が入るとゴーストも発生しますが、この価格のカメラで撮影した画像と考えると十分に抑えられているように感じます。

 

 

ツーリングや生活を撮る

静かなひと時(土佐清水市)

静かなひと時(土佐清水市)ISO1600 F2.8 1/40s

コンパクトなので、実際に日常やツーリングシーンでカバンに入れておき、撮影してみる楽しみがあります。

こちらは落ち着いた雰囲気の珈琲店で撮影。色味とノイズはフィルム風に。

多くのアクションカメラと同様、絞りのコントロールやピント合わせ機能はありません。
スマホと同様に一眼カメラのようにボケをコントロールした写真は難しいのですが、最短撮影距離を無視してグッと被写体に寄ることで、こういったボケの演出も可能です。

 

冬・早朝の海辺(黒潮町)

冬・早朝の海辺(黒潮町) 露出ブラケット UVフィルター ISO100 F2.8 1/6400s

小さなセンサーと超広角レンズにより、6センチ前後からパンフォーカスになるのを利用して撮影。

地面スレスレのローアングルでパースを強調。思い切って水平を無視し水平線を利用した構図で視線を誘導。

逆光で潰れがちなバイクのディテールは軽くシャドウの持ち上げで対応していますが、本格的に撮るならストロボを使うのもありです。

 

最後に

WEBに出回るレビュー記事は短期的なものが多いので、実際に半年間カメラとしていろいろな場所に携帯して試してみました。

拙いながらも作例も用意してみましたがいかがでしたでしょう。

アクションカメラは動画の撮影に使用することが主な製品ですので、通常は静止画より動画の撮影を重視した機能を搭載しています。
OSMO ACTIONも防水防塵などの基本性能のほか、4K動画の撮影、タイムラプス、ハイパーラプス、優れた手ぶれ補正やHDR動画、スローモーションなどと動画機能が充実しています。

それに加えて自撮り用のフロントディスプレイ、露出(シャッター速度)、IOS感度、色温度(ホワイトバランス)、測光ポイントなどもマニュアルで直感的に設定できるため、RAWが撮影できる超広角の安価な単焦点コンデジとしても優秀です。

三脚穴とカメラ用のフィルターが装備できるリグ(ケース)も販売されているので、日中の長時間露光やクロスやソフト効果を使った写真も撮影可能です。

使用するにはアクティベーション(初期設定)やファームウェアのアップデートの関係で、スマホもしくはタブレットは必須となります。
しかし、Wi-Fiで画像を転送できるので、編集などはPCがなくてもスマホやタブレットで完結させて、SNSや動画サイトで公開することもできます。

アウトドアなどでのレンズ交換式カメラの動画&広角サブ機としてはもちろん。
スマホだけでは物足りないけど、あまり荷物を増やしたくない方。
もっと写真を楽しみたいけど、レンズ交換式カメラの購入までは踏み切れない方で、超広角撮影にチャレンジしたい方などにもオススメできるカメラだと言えるでしょう。

写真用と考えた場合、導入コストや荷物が増えても絶対的な画質を重視したい方には向きません。
逆に気軽に持ち出して、超広角撮影を楽しんだり、WEBやSNSに使用する素材を撮影したい方には非常に便利です。

最近はタイムラプスなどもスマホでも撮影できますが、撮影中は当然スマホが使用できなくなってしまいます。

OSMO ACTIONなら撮影中にスマホが使用できるため、調べ物をしたりゲームで時間をつぶせたりするのも大きなポイントですね。

 

 

 

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実際にOSMO ACTIONで撮影した写真を集めたギャラリーページも用意しました。

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