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Mode1とMode2これからドローンを始めるならどちらがいいの

MavicAir

 

これからドローンを始める初心者の多くが、初めに迷うことのひとつが操作の設定を「mode1(モード1)」にするのか「mode2(モード2)」にするのかという点です。

大型の産業用ドローンや農薬散布ヘリなどでは、プロポ(コントローラー・送信機)を別途購入する形のものもありますので、どちらのモデルを購入するか迷うところですが、DJI製などの空撮用ドローンの場合、通常はアプリの設定を変更指定するのみで「mode1」「mode2」のいずれの方法も選択することができますので、設定する際の費用などは考える必要はありません。

また、設定は後でも入れ替えることは可能ですが、1度慣れてしまうと癖がついてしまいますので、途中で切り替えた場合には緊急時に誤った操作をしてしまうことも考えられます。
とりあえず両方操作してみて、直感的に操作できる方を選択してしまうでもOKですが、ドローンの操縦を何に使うかによって考え方が変わりますので参考にしてみてください。

 

 

mode1(モード1)とmode2(モード2)の違いは

 

ドローンの操作

 

プロポmode2プロポmode1

 

設定可能な操作モードはMode1、Mode2のほかMode3やMode4などもありますが、一般的にはMode1かMode2のどちらかを使用することが多く、Mode3やMode4は使用者が少ないこともあって、あまり覚えるメリットがありません。

基本的にどの操作方法であっても、実際に行うことが操作は「上下(スロットル)」、「左右回転(ラダー)」、「前後(エレベーター)」、「左右(エルロン)」で共通していますので、できる動きも同じです。

しかし、それぞれの操作方法には特徴がありますので、Mode1、Mode2の違いについて詳しく見ていくことにしましょう。

 

Mode1(モード1)設定はどんな操作方法

Mavic Airプロポモード(Mode1)

モード1の操作ですが、左手で「前後(エレベーター)」と「左右の舵(回転・ラダー)」。
右手で「機体の高度つまり上下(スロットル)と左右のドリフト(エルロン)」というスティックの配置となっています。

やや直感的とは言えない配置ではありますが、国内ではドローンが登場する以前の回転翼機(ラジコンヘリ)や固定翼機(飛行機のラジコン)で長く使用されてきた操作方法です。

農薬散布業務などで使用されていた大型ラジコンヘリの時代からの操作方法となりますので、就職先などで産業用ラジコンや空撮の操縦業務に就きたい方などの方はMode1を選択しておくと、先輩パイロットとの動作すり合わせの際などもスムーズと言われます。

一般的な空撮においても、一部のスクールなどではラジコンヘリ時代からのベテランパイロットが指導する関係で、Mode1がデフォルトになっていることも多いため、希望するスクールがある場合はあらかじめ確認しておきましょう。

 

Mode1をオススメする方

・ラジコンヘリ・飛行機の経験者
・職場(勤め先)で使用する方
・特定のスクールに通う予定の方
・レーサードローン志望の方

Mode1をオススメする方は「ラジコンの経験者」や「業務上で先輩指導者と一緒にドローンなどの運用を行うユーザー」です。
また、空撮ジャンル以外の趣味として固定翼機(飛行機)やレーサードローンなど「飛びものラジコン」を楽しみたい方にも良い配置と言えます。

一般的にラジコン飛行機やレーサードローンの操作では、機体を前方に高速で進ませながらラダー操作で進行方向(舵)を調整します。

車がアクセルを踏みながらハンドルを操作するような感覚です。
操作に熟練するとこれにエルロンの操作を加えてドリフト量をコントロールするようになりますが、基本は前後+舵となります。

 

空撮メインではノーズインサークルなどで、エルロン(左右のドリフト・スライド)も多用しますが、単純にラジコンで遊びたいという方なら、ホバリングやピンポイントへの着陸など、細かな機体位置の補正や維持を行う作業以外でエルロンを使用することは稀です。

左手に前後と舵(ハンドル)を集中させ、右手に上下の高度コントロールを割り振るイメージで、慣れてきたらスライド量のコントロールを右手に追加すると考えると理解しやすいかもしれません。

ただ、どうしてもMode1に慣れない方もいるようですし、初めてラジコンの操縦をする方はmode2よりも慣れるまでに時間がかかる傾向があります。

 

Mode2(モード2)設定はどんな操作方法

Mavic Airプロポモード(Mode2)

モード2の操作ですが、「左手で機体の高度つまり上下(スロットル)の動きと左右の舵(回転・ラダー)」、「右手で前後(エレベーター)と左右のドリフト(エルロン)」というスティックの配置となっています。

日本の産業ヘリ・ドローンの現場ではラジコンヘリや飛行機からドローンに移行してきたパイロットが多い関係で、圧倒的にMode1が普及していたのですが、海外では逆にMode2が主流となっています。

また、実際のヘリコプターなどの操縦桿にスティック操作が近いのはMode2となります。

 

Mode2をオススメする方

・ラジコンヘリ・飛行機の未経験者
・これからドローンを始める方で個人で空撮に使用する方
・ゲームに親しんでいる方
・Mode1に慣れない方

 

個人的にMode2をオススメする方は「今後は海外での業務も念頭においている方」や趣味としてのラジコン(ヘリや飛行機)には興味がなく、「ドローンを空撮の機材・手段として考えている方」。「海外のトイドローンを楽しみたい方(Mode1がない機種もある)」です。

また、完全な初心者にもMode2は直感的で覚えやすいのでオススメです。

DJIやParrotなどが販売しているドローンでは複数のセンサーによって、機体高度の制御は完全に自動で保持されていることから、初心者の方はまずフライトさせた機体をヘッドアップで固定したつもりで、右手で「縦スクロールシューティングゲームのような平面的な前後左右を覚える」。
次に「対面で左右逆転した動きをマスター」。
最後にラダーとスロットルを加えた三次元的な動きに慣れていくといった、段階的な学習を行いやすいというメリットがあります。

 

Mode1とMode2 結局どちらが良いの

どちらの操作でもマスターすれば同じ動きが可能です。

しかし、最初のハードルが低いのは直感的な操作ができるMode2だと感じています。
ラジコン未経験だった周囲のドローンユーザーも同様の意見を持った方が多いようです。

そういったことから、勤め先で産業ドローンを操縦したり、趣味のホビーラジコングループに入るなら「Mode1」という選択となるのですが、これから一人で始める方や空撮メインの方には「Mode2」をオススメします。

ドローンの開発や普及は国内より海外がはるかに進んでおり、その操作はMode2が主流です。
今後はグローバルスタンダードとして、ドローンの操縦は「Mode2」主流となっていくことが予想されます。

SNSなどで海外ドローンパイロットとやり取りをしたり、海外旅行などで国外のドローンユーザーと触れ合ったり、仕事で海外に出て機材を共有したりすることを考えるのであれば、今後の世界も広がっていくはずです。

「Mode1」は国内のホビーラジコンなどから受け継がれているもので、携帯電話と同様に国内でガラパゴス化してしまっていることは否めません。

基本的にどこかに属して操縦するなら、先輩や師匠(先生)と違った操作モードで習うことは困難ですが、独立して空撮事業を立ち上げたり、空撮写真作家としてドローンを使用するのであれば、どちらを使う必要性という縛りはないので、あなたにとってより覚えやすい操作を選ぶべきと言えるでしょう。

 

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