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空撮写真入門機はDJI Sparkより安いモデルではだめなのか - Local Japan landscape

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空撮写真入門機はDJI Sparkより安いモデルではだめなのか

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ドローンで撮影した写真を公開していると。

ドローンに興味を持った知人などに
「空撮写真入門機としてDJI「Spark」より安いモデルではだめなの?」
という質問をされることがあります。

私もトイドローンは2、3年前から嗜んでいたのですが、本格的に空撮写真を初めてそう長くはありません。

ただ、カメラ歴はそこそこ長くなっていることから、
「現時点でドローンを飛ばして遊びたいだけなら、安くて楽しい機体もあるけど、空撮機材として安いのはオススメしないよ」
と答えることにしています。

なぜ、そう考えるに至ったのか、これから空撮を始めたい方のために残しておこうと思います。

 

 

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機体選びはドローンに何を求めているのかが重要

初めての空撮ドローン選びについてですが、購入を考えているあなた自身が「ドローンに何を求めているのか」が重要になります。

少年時代から慣れ親しんだラジコン遊びの延長で「空物のラジコンが欲しい方」であれば、カメラ画質はあくまでオマケ的な要素ですので、ドローン入門機としては「Spark」より安いモデルでも十分楽しめる機種は多いです。

しかし、SNSやブログなどのある程度のレベルを保った「映像撮影」や「空撮写真」を目的とするのであれば、2019年時点では「Spark」か「bebop2」が満足できる映像や写真を撮影できる最低ラインであるように感じます。

それ以外の安価なモデルは満足できるレベルのジンバルを備えていなかったり、機能面では十分の性能を持っているものの、国内での運用に問題を抱えていたり、メーカーサポートや信頼性などの面で皆にオススメできるものではないことが少なくありません。

 

 

ドローンを空撮機材として考えた際の入門機必要条件

単純にドローンまたはマルチローターヘリ操縦の入門機ということであれば、特に高性能なカメラは必要ありません。

そういった意味ではドローンの操縦に慣れるため、撮影機材と操縦の練習は別物として電波法に抵触しないトイドローン(できればmode2が使用できる)小型で安価な機体を購入する方が良いでしょう。

操縦の練習は操作方法を意識しなくても、機体を制御できる感覚を身に付けることが目的ですので、安価で壊れにくいモデルを選択しておくことが大切です。

必要な画質を保存できるカメラと飛行時間

MavicAirフロント

空撮に使用するのであれば、その撮影した写真画像や動画映像をどのように使用するのかが問題となります。

空撮機としてドローンを購入するのであれば、使用する条件に見合った画質を備えた機体を購入する必要があります。その際にはカメラの画素だけでなく、実際に撮影できる画像や映像の画質が破綻していないかなど実際に使用できる結果が得られるのかも重要です。

また、実際にカメラが装備されていても撮影ポイントまでの安全な飛行が可能であること。撮影が完了した後に無事に手元に戻すことができる飛行能力、万一の際のフェールセーフ機能も重要となります。

 

安定した画像を撮影するためのジンバル機構

MavicAirジンバル

Mavic Airのジンバル

空撮写真入門機としては、安定した写真や動画の撮影のためにブレを打ち消すための「ジンバル(スタビライザー)」。もしくはジンバル変わる補正システムが備わっていることが重要です。

この機能がなければ、写真はブレの大きく水平が取れない状態となってしまったり、映像の揺れも不快なレベルとなってしまいます。
余程の好条件でなければ安定した撮影は難しいといえるでしょう。

DJIのSparkやMavicは標準で高性能なジンバルが備わっているため、非常に安定した写真や動画を撮影することができます。

 

構図を設定するためのカメラの遠隔コントロール

安定した飛行が可能なドローンであっても、固定式のカメラ場合は構図が機体の傾斜と同期してしまうため、フレーミングが固定されてしまいます。

機体前方から風が吹いている場合、風に抵抗する為に前傾となってしまいます。

sparkやMavicでは送信機によってジンバルをコントロールできるため、遠隔でカメラの角度をある程度チルト(上下)させフレーミングを変化させることが可能です。

 

ジンバルが装備されていたとしても、カメラのチルトコントロールが送信機で行うことができなければ、常に水平レベルが固定される為に常に同じような空と地上の比率の写真や映像しか撮影することができません。

やはり本格的に写真や映像を撮影するのであれば、特にこれまで趣味や仕事で写真や映像を撮影してきた方は構図にはこだわりたいと思うはずです。

朝焼けの美しい空を表現したいのであればカメラを上方にチルトして水平の構図に。地上や海面の模様を撮影したいのであれば、当然のように俯瞰や鳥瞰の構図にフレーミングしたいと感じるでしょう。

ちなみにスパークのジンバルピッチは「-85~0°」となっており、水平から真下よりやや前方でフレーミングが可能です。

 

安心して使用できるサポートや信頼性

上記のカメラや機能が備わっている機体であれば、空撮用としての最低限の機能は整っていると言えます。

しかし、他社の安価な機種の場合、値段は安くても購入後に実際の空撮に使うまでに少しハードルが高くなっていたり、満足できる画質の写真を得られなかったりすることもあります。

特に本格的な空撮に使用する際に大きなハードルとなるのは、国内の「電波法」の部分と実際に本格的な空撮に使用する際の各種申請の難易度。

また、万一の場合に対応できる安全装置。他者の身体や物品を損傷してしまった際に必要となる賠償責任なども考えなけばなりません。

そういったところから、実質的にJPEG撮って出しの画像を使用するならDJIの「Spark」。

RAW画像が必要であれば1つ上位の「MavicAir」が性能に対するコストパファーマンス的に考えると候補として鉄板となっているのが実情です。

 

Sparkのライバル機種は何か

Hubsan-Zino-Xiaomi-FiMiA3

現在、Sparkに近い価格帯、5万円前後で購入できるライバルのドローンとしてなら、Hubsan「Zino」、Xiaomi 「FiMi」、 Parrot 「Bebop2」。少し効果でMavicAirとsparkの中間価格帯ですとParrot 「ANAFI」などが販売されています。

 

確かにHubsan「Zino」(5万円台)などは低価格で、国内販売モデルは国内電波認証(技適取得)取られているようです。

また、Sparkよりも低価格でRAW画像撮影には対応していないものの、機能的には4K撮影も可能で、ウェイポイントによる自動航行も可能なため、魅力があるように思えます。

しかし、Hubsan「Zino」(約4万円)、Xiaomi 「FiMi」はFPV(映像伝送)で5.8Ghz帯のWi-Fiを使用しています。
日本国内は電波法の関係で、周波数5.8Ghzを一般の方が使用するには最低でもアマチュア無線4級以上の国家資格と、無線局の開局が必要になります。

アマチュア無線4級は義務教育期間中に趣味で取得する方も多い資格で、試験の難易度は高くありません。ただ、資格取得となると教材の購入費や受験費用なども別途必要になってくるため、これから始めたい方には非常にハードルが高いと言えるでしょう。

また、事故の際に必要となることも考えられる保険についても、別に加入する必要もあることを忘れてはいけません。
一部の方はドローンはたかがオモチャという認識なのか、許可なしで住宅街で飛行させたり、保険未加入で飛行させている方も多いようですが、自動車などと同じで、重大な事故にもつながりかねない為、賠償保険加入は義務であると考えた方が良いでしょう。

そう言った意味では日本国内の市場として、Hubsan「Zino」などは空撮写真の入門者向けというよりも、ラジコンを趣味として楽しんでいた方などが、ステップアップする際に使用するような機体になってしまいます。

また、絶対的な流通量も少ないことから、模型やラジコン仲間がいない場合、国内では情報もあまりありません。
趣味として楽しむならそれもアリかもしれませんが、メンテナンスやサポート面の不安もあり撮影機材としては少し難があると言えます。

一眼レフやミラーレスなどのカメラも故障や対応機器・使用レンズなどの信頼性が大切です。しかし、ドローンは撮影機材としての性能という信頼性のみならず、無人航空機として他者に対する安全性も重要となってくることを忘れてはいけません。

 

Sparkを除く低コストでオススメのモデルはParrot Bebop 2

Parrot bebop2

Parrot 「Bebop 2」は2016年の発売当初はライバルに比べて機能的にも優れており、価格は本体が6万円台。送信機とのセットで約10万円程度と現在のMavicAirに近い価格帯でした。
しかし、現在はMavicAirのライバルとも言える「Parrot ANAFI」の登場により、市場価格も安くなっており、送信機込みでも4万円前後で購入できるようになりました。

また、大型で持ち運びが大変な印象のあったBebop2の送信機「Skycontroller」はモデルチェンジを行い「Skycontroller2」となって大幅に小型化され、持ち運びも苦ではないサイズになりました。

比較的安価に登録できるラジコン保険にも加入できる書類も同梱されている為、対象外となる業務(営利)使用を除けばコストパフォーマンスの高い空撮入門機と言えます。

Bebop 2は物理的なジンバルは装備されておらず、ブレ対策はデジタル補正ですので、画質は多少それによって若干影響を受けています。
公式スペックとしては動画の解像度は1080pのフルHDとされていますが、実際のところは720PのHD画質をアップコンバートしたような画質の印象をうけます。
とはいえスマホやタブレットの画面サイズで視聴するなら、十分楽しめる画質であることは確かです。

ジンバルが装備されていないbebop2ですが、カメラのチルトなどのコントロールはもちろん可能です。

機体の前方に装備された固定式のカメラは超広角の魚眼レンズとなっており、ワイド撮影された画像の一部をクロップ(トリミング)すると同時に歪みを補正することで、自然な写真や映像を撮影することができるようになっています。

最近販売されている全天球カメラや360度VRカメラと仕組みは同じものです。

機械式ジンバルと違って半球形の魚眼レンズで撮影している関係で、通常の画角で切り出された映像の画質は落ちるものの、カメラ可動域は非常に広くなっています。

その範囲は前後左右180°(やや下方に傾斜)となっており、飛行中にカメラのコントロールが上下だけでなく左右の視界確認(撮影)も可能。
撮影画質にこだわらず、飛行中の鳥瞰視点(バードビュー)を楽しむのであれば、まさに鳥が飛びながら周囲を確認するかのように視界の自由度が高く、Sparkよりも楽しめるメリットがあります。

また、写真(静止画)はRAWでの撮影にも対応。adobeのLightroomなどで使用するレンズプロファイルも対応していますので、JPEG以上に写真の補正なども行うことができます。

Bebop 2の飛行時間は25分で、送信機使用時の伝送距離は2000mとありますが、国内で運用されている方の話では概ね1000mから1500m程度のようです。
国内モデルは技適も取得済みですので、動画の解像度を除けば、後発のライバル機種をZinoなどを上回っており安心して空撮を行うことができます。
アプリ課金によってウェイポイントとフォロミーモードの追加も可能です。

もちろん200g以上の機体ですので、飛行可能高度や目視外飛行など規制もありますが、しっかり包括申請を通して、一部のユーザーが業務で使用している実勢もあります。

 

各種スペック比較表

DJI Spark Hubsan Zino Parrot Bebop 2
価格 約7.3万円 約5.5万円 約4万円
飛行時間 16分 23分 25分
伝達距離
(送信機使用時)
500m 1000m 2000m
カメラ解像度 1200万画素 800万画素 1400万画素
センサー 1/2.3 1/2.3
レンズ(F値) f/2.6 f/2.2 f/2.2
障害物センサー 前方 なし なし
ジンバル
(可動域)
機械式二軸ジンバル

電子式映像ブレ補正
(-85~0°)
機械式ジンバル(三軸)
(-90°〜+ 30°)
電子式三軸ジンバル
(カメラ方向から180°)
最高解像度(動画) フルHD
1920 x 1080(30fps)
4K
3840 x 2160(30fps)
フルHD
1920 x 1080(30fps)
インテリジェント
フライトモード
自動帰還(RTS), 自動追尾(フォロミー), 旋回(オービット), 自撮り(ドロニ―),クイックショット, パノラマ,画像追跡 自動帰還(RTS), 自動追尾(フォロミー), 旋回(オービット), ウェイポイント, ラインフライ, パノラマ,画像追跡 自動帰還(RTS), 自動追尾(フォロミー), 旋回(オービット), ウェイポイント, オービット (いくつかの機能はアプリ内課金が必要)
ライバル機に対するデメリット ■ややジンバルピッチが狭く、水平より上方にカメラを向けて撮影できない。
■写真を撮る際、RAW記録ができないのが残念。
■FPV利用のためにアマチュア無線4級以上の国家資格と、無線局の開局が必要。
屋外5Ghz帯は個人で許可が取れないという情報も。
■メンテナンス・信頼性など情報が少なく業務用の包括申請などの難易度も高め。
■重量700gとMavicPro並の重量。
■フレーミングの自由度が高い反面、画質がライバルに対して劣る。
■比較的情報は多いがDJI製品に比べると、サポート&信頼性がやや劣る。

 

 

 

まとめ

空撮写真入門機を考えた場合、万一の場合に対応できる安全機能のほか。他者の身体や物品を損傷してしまった際に必要となる賠償保険の付帯。本格的な空撮を行う際に必要になると考えられる各種申請の容易さなどを考えると、DJIの「Spark」が鉄板と言えるでしょう。

写真のレタッチを考えた場合、JPEGではシャドウ部分の持ち上げなどは難しいですが、Instagramなどでフィルターをかけ、色味を調整をする程度であれば問題なく使用することができ、SNSウケする画像を簡単に作ることも簡単です。

とはいえ、SparkはRAW(DNG)での撮影ができませんので、JPEG撮って出しか簡単な補正がならという条件になります。そこから本格的なRAW現像を考えるなら、上位のモデルを考えましょう。

あくまで趣味レベルであって営利目的では使用しない。
画質にあまりこだわらず、できるだけ安く安定した飛行ができるモデルで空撮を楽しみたいのであれば、Parrot の「bebop2」も非常によい選択肢です。
飛行させる楽しみだけなら、Sparkよりも楽しいという方も多いです。

あとはあなたが空撮用のドローンに何を求めているのか、費用はどれだけ捻出できるのか考えて、状況に応じて購入すると良いでしょう。

紹介した機種は全て200g以上の機体となっており、どこでも手軽に飛ばせるわけではありませんが、ルールを守って運用すれば非常に魅力的な機材といえます。

しっかり考え、後悔のないドローンを購入して新しい世界に飛び込んでみてください。

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