旅と乗り物

写真撮影の交通手段に車所有は必須? 移動手段と乗り物

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車

私が最近カメラを好きになった若い人たちと交流している際、都市部在住のカメラ初心者の方や風景メインで撮影したいと考えている方から「風景写真をやるなら車の購入は必須でしょうか?」と質問されることがあります。

確かにたくさんの機材を運搬したり、限られた時間をギリギリまで活用しようとするのならば、車があったほうが便利であることに間違いはありません。
ハイアマチュアの写真家さんや地方在住の年配カメラファンの方の多くは学生さんなどに質問された際、「最低でも車はあった方が」といっている方が多いのも実情です。

確かに国内で人里離れた公共交通機関のない場所にしか行かない。深夜にスポット間を移動をする必要があるのであれば、あったほうが良いと思うことも多いでしょう。

しかし、風景写真をメインに撮影するからといって、必ずしも「車の購入が必須である」ということはありません。

まずは自分自身の被写体と撮影スタイルを明確に思い浮かべて、用途に応じて選択していきましょう。

 

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必ずしも自動車を所有する必要はない理由

風景をメインに撮影するからといって、車の購入が必要ではありません。

こんなことを言うと「そんなはずはない!!」と怒り出す年配アマチュアカメラマンもいらっしゃると思いますが、それはちょっと視野が狭すぎます。
そういった方はすでに金銭的に余裕がある方か、大都市圏ではない場所にお住まいで、普段の仕事や移動にも自家用車が必須の環境であることが多いです。
日常の移動が車中心の方は「移動=自家用車」と言うイメージが切り離せないことも多いのです。

カメラに限ったことではありませんが、例えば登山やキャンプなんかでも電車やバスを乗り継いで、現地で満喫されている方は多くいらっしゃいます。
そうすると山の風景を撮影する方にとっては、いつもの登山装備に撮影機材を加えるだけです。

また、自家用車を所有していたとしても、長期連休が難しい方は自走で遠方まで撮影に行くことは難しいでしょう。
それなら飛行機で現地入りしてレンタカーを借りる。街並みや郊外のスポット探索ならレンタル自転車を借りる方が金銭的にもフットワークも軽くなるのです。

山岳写真なども同様で、有名な百名山などでも自家用車で回るより公共交通機関をうまく利用する方が便利です。例えば縦走ルートなどを考えた際、車の回収のためにスタート地点に戻る必要があり、自家用車にこだわりすぎたことでルーティングの足枷となることもあります。

最後に海外の景色を撮影したいと考えるなら、スタートラインが航空機での移動になることから、自家用車の所有はあまり意味を持ちません。

 

自家用車を使うメリット・デメリット

メリット

・時間に拘束されることなく、自由にポイントの移動が可能。
・車内を自室のように活用できるため、運転者の体力によっては休憩や寄り道が自由自在。
・自宅出発から帰宅まで、思いつく限りの機材を運搬することが可能。

自宅から運転して移動できる距離であれば、時間帯に関わらず移動することができる点は大きなメリットです。

また、車内で休憩したり、撮影前後に寄り道したりすることもできることから、自由度の高い移動プランを立てることができます。

小さなスポーツタイプの軽自動車であっても、フルサイズのカメラ数台とレンズを数本。丈夫な三脚を1、2本程度は積むことは問題なく可能です。
合わせてポートレートを撮影したりするのであれば、モデルになる方と同乗しての移動。必要に応じてライティング機材なども運搬できます。

 

デメリット

・車両の購入費用が高額。
・維持するためにコストがかかる。
・管理責任や運転者責任など社会的責任を伴う。

車の所有に関係するデメリットは盗難や事故発生時の社会的な責任の発生のほか、所持することによる維持費など固定費の発生が中心です。

自家用車は購入時に数十万円から数百万円の出費が必要なだけでなく、維持するだけでコストがかかります。
維持費の主な内訳は毎年の税金や任意保険料。2年ごとの車検費用。日々のガソリン代、毎月の駐車場代、洗車道具や関係する費用などです。
また、タイヤやオイル、ワイパーゴム、ベルト類などの消耗品の交換・メンテナンス費用。意図しない故障による数万円規模の出費が発生することもあります。

生活に車が必須の方であれば、すでに所収されているので問題はありませんが、都市部で生活する若い方あれば日常的な家賃などの出費に加えて、駐車場代なども毎月数万円が必要になる場合もあり、固定費が大きくなるためデメリットも多くなります。

もちろん撮影が目的であるため、カメラやレンズなどの機材にも予算を残しておかなくてはなりません。

 

自動車が必要になる撮影かどうかを考えよう

車を被写体にした写真

車を被写体にした写真

自動車が必須の風景写真には下記のようなものが考えられます。

  • 大判カメラなど機材が嵩張る場合、たくさんの機材を運搬する必要がある。
  • 撮影したい場所が山奥などで距離があり、一般的な公共交通手段がない。
    または公共交通手段が存在しない時間帯に行う場合。
  • 被写体として風景と自動車を撮影したい。旅写真・ロードトリップが目的の場合。
  • 時間的な制約の多い撮影を行う場合。ポイントの移動など。

お仕事として撮影するのであれば、ライティングや動画用など、必要機材が多くなることがあります。
また、山や海岸など街から遠い撮影スポットで、日の出や星景を撮影する場合などは時間的な制約も多く、公共交通手段が使えないことがあります。

旅写真として、車やバイクでの移動シーンを撮影したい場合、車そのものが被写体の意味もあるため外すことができませんね。

ご自身の撮影が上記に当てはまるものがないようであれば、無理して自動車を購入する必要はありません。

 

自動車以外にはどんな交通手段があるの

サイクリングフォト

それでは、自家用車以外にどんな交通手段があるのか考えてみましょう。

長距離移動が得意

公共交通機関としては鉄道(電車)、高速バス(都市間バス)、航空機(飛行機)。
個人所有としてはバイク(自動二輪)があります。

公共交通機関の利用は移動中に休憩や情報収集などに充てることもできるため、体力的に余裕を持って移動することが可能です。
また、現地でレンタカーを使うことで、大幅に自由度が広がっていきます。

バイクは自動車と同じように維持費は必要となりますが、車種や排気量の選択によっては車検・駐車場代などをカットすることもでき、パーツも安価なものを選べることから、維持費を大幅に低減することが可能です。
もちろん、機材の運搬できる量などは車に比べると劣りますが、バイク旅行による旅写真を好む方も少なからずいらっしゃるようです。

私自身も250ccクラスのバイクで日本全国を走って撮り歩いた経験がありますし、高速道路を使用しないのであれば小型自動二輪(125cc以下)であれば維持費用や燃費を大幅にカットできるのも魅力です。

 

短距離移動が得意

公共交通機関としては鉄道(電車)、路線バス。
個人所有としては自転車、原付があります。

都市部で生活されている方にとっては鉄道(電車・地下鉄)、路線バスについては普段の移動と変わりません。

自転車や原付についてはご自身のお住まいのエリア周辺に撮影スポットがある場合に有効です。

スポーツタイプの自転車であれば、先に紹介した鉄道や飛行機で輪行すると言う方法も使えます。
ただし、機材のサイズと重量には限りがありますので、常にフルサイズのカメラと大口径レンズ数本を持ち歩くタイプの方などは厳しいかもしれません。

前の項目でもあげたバイクも選択肢としては良いのですが、都市部は駐車場所に困ることがあるので注意してください。

私の体験では都心などでは駅などには原付・自転車を有料で止めることができる駐輪所があるのですが、125cc以上のバイクはお断りされることがあります。
また、2輪の駐車禁止の取り締まりも多く、車用の有料駐車場についてもバイク禁止となっている場合もありますので注意しましょう。

 

 

まとめ

風景写真をメインに撮影するからといって、必ずしも「車の購入が必須である」ということはありません。

まずは自分自身の被写体と撮影スタイルを思い浮かべて、用途に応じて選択していきましょう。

とはいえ、現地でレンタカーを借りて移動する方法など、選択肢を増やすという意味でも「運転免許証」は取っておくことはお勧めします。
将来的に海外で運転したい場合にも、国際免許の発行には国内の免許証が必要となります。

ちなみに私自身はどうかというと、東京に住んでいた頃はバイクでの撮影が中心。
北海道在住時代はホンダの軽ワゴンのバモスにロードバイクを積んで、必要に応じて乗り分けていました。
高知に戻ってからは3年ほどマツダの1500ccクラスコンパクトカーを使っていたのですが、現在は撮影地で待機時間の快適性、荷物の積載量、夜間や早朝撮影での車中泊。キャンプなどのアウトドア用途なども含めて、軽バンのスクラムバンとスーパーカブ90を使用しています。

都市部の方でしたら、最近流行りのサブスクリプションサービス(サブスク)のカーリースなども検討してみるのも良いかもしれません。

 

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