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日本で写真を趣味にしている方には常に気にしていなければないことがあります。
それはレンズの内外やカメラのファインダーに発生するカビです。
カメラやレンズにカビが発生してしまうと、撮影する写真画質に影響が出るばかりか、メーカーでの清掃には分解整備が必要なことから、最低でも1万円以上の出費が発生します。
また、一度カビが発生してしまったレンズは、どうしても再発しやすい状態になり、コーティングなどにも悪影響が出ることもあります。撮影機材にとってカビは最も厄介な敵と言えます。
大切なカメラを万全な状態に保つため、カビの発生を防ぐことができる保管方法を実践していかなければなりません。
少し不安を煽ってしまいましたが、実際の対策は湿度管理を行なった防湿庫やドライボックスで、機材を保管するだけのことですから、そんなに難しいことではありません。
本日はコスパが良くておすすめの「Re:CLEANの防湿庫」を紹介します。
※こちらの記事の公開時にペルチェ式の有名取り扱いメーカーにトーリハンと東洋リビングなどを記載しておりましたが、電子ドライユニットの乾燥剤方式を採用しているとのことで、現在は大手メーカーでのペルチェ式の取り扱いはほぼないようです。
読者の方からご連絡・ご指摘いただきましたので修正・更新いたしました。
I様、情報ありがとうございました。
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防湿庫とは 防湿庫・ドライボックスの種類
「防湿庫」と聞くと、普段聞き慣れない機材のためか、どうしても専門的で高額なイメージがありますが、基本的には庫内(ボックス内)の湿度を低く保つことができる収納のケースのことです。
高額なイメージがありますが、実は1万円前後で購入できるメンテナンスフリーで、コスパに優れた商品も存在します。
そして、カメラ用防湿庫は大きく分けて、「乾燥剤方式(ドライボックス)」と「電子式(ペルチェ式)」があります。
乾燥剤方式とは
例えると乾燥剤方式は衣類の収納ボックスやお菓子の容器に、シリカゲル乾燥剤を入れて密閉しておくのと同じ方式です。
大きめのタッパーの様な容器に乾燥剤と湿度計をセットして使用します。
この方式は導入コストが安くつくメリットがあります。
しかし、乾燥剤は消耗品ですので定期的に交換する必要があります。
定期的に電源に差し込むことで、乾燥剤を熱で乾燥させて再利用できるタイプの乾燥剤もありますが、30L程度のドライボックスと一緒に購入すると7千円ほどは必要です。
最初に購入したカメラとレンズキットだけなら良いのですが、後々のことを考えると「とりあえず安いから」で購入するのは少しコストパフォーマンスが悪くなってしまいます。
私も初心者の頃、20Lほどの乾燥剤方式(ドライボックス)の箱に入れて、年に何度か乾燥剤を交換しながらカメラ。レンズを保管していました。
しかし、次第に機材が増えてきたことから電子式(ペルチェ式)の防湿庫に変更。現在はLINTECT社の『Re:CLEAN』50Lを購入して使用しています。
予算に余裕があるのでしたら、後述の乾燥剤を自動で除湿して半永久的に使用できるドライボックスもありますが、50L程度の大きさになると4万円前後となりますので、初心者の方にはややハードルが高めですね。
電子式(ドライユニット)
乾燥剤方式の中でも湿気を庫内の特殊乾燥剤に吸着させてから、一定間隔で蒸気として庫外へ排出する方式です。
毎回乾燥剤を手動で交換する必要がないメリットがあり、耐用年数が半永久的な点も大きな特徴です。
もちろん、故障しない限りではありますが。
デメリットとしては、定期的に乾燥剤から吸着させた湿気を排出する必要があり、その間は除湿が一時的に停止してしまうため湿度が不安定になるタイミングがあります。また、今回紹介するペルチェ式や手動の乾燥剤交換方式と比べると2倍以上の価格と予算はかなりお高くなりますので、カメラ初心者の方が購入するには少しハードルが高いといます。
電子ドライユニットを採用した有名メーカーは「東洋リビング(TOYO LIVING)」「トーリハン(TOLIHAN)」「ハクバ(HAKUBA)」など。
防湿庫メーカーとしては大手が多く、多くのカメラファンにも使用されて信頼と実績もありますので、資金的に余裕があるならこちらを選択しておけば間違いないとも言えます。カビ防止が期待できる光触媒機構などが装備されたモデルもあります。
電子式(ペルチェ式)とは
ペルチェ式は常時電源が必要ですが、代わりにほぼメンテナンスフリーで使用できるタイプの防湿庫です。
半導体素子の1種である「ベルチェ素子」は2種類の金属の接合部に電流を流すと、片方の金属からもう片方へ熱が移動するヒートポンプ作用があります。
この特性を生かしてエアコンの除湿機能のように湿気を冷却板に吸着させ、放熱板によって放散させることで、庫内の除湿を行うことができる原理を利用しています。車用冷蔵庫やワインセラー、コンピューターのCPUクーラーの一部に応用されることもあります。
エアコンや冷蔵庫などと違ってほぼ無音で電気代も安いだけでなく、除湿効果をコントロールできるメリットもあります。
デメリットとしては電子式ドライユニットに対してかなり初期費用を抑えられるとはいえ、乾燥剤方式で手動交換の簡易ドライボックス(タッパーのようなもの)と比較すると、導入コストが少し高くなります。
また、ユニットの寿命が5年〜10年程度と言われています。
Re:CLEANの防湿庫のサイズ展開と価格
Re:CLEANの防湿庫は21L、25L、30L、50L、80L、125L、180Lのサイズ展開となっています。
これからカメラを始める方は21Lでも大丈夫ですが、30Lあった方が余裕を持って収納できます。
本格的に写真を撮り始めると、複数本のレンズを使い分けたり、サブカメラを持ったりすることが多くなってきます。
レンズは標準ズームと望遠ズーム、広角ズーム、単焦点。
レンズフィルター数枚持つと考えると、最低限入るサイズではなく、あらかじめ余裕を持ったサイズを選んでおくと良いでしょう。
2021年8月現在の価格が下記の通りです。
「東洋リビング(TOYO LIVING)」「トーリハン(TOLIHAN)」「ハクバ(HAKUBA)」などで購入するなら文句はありませんが、価格は30L前後のサイズで2万円から3万円の設定となります。
初心者の方はできることなら、予算をレンズやフィルターなど、撮影機材寄りのアクセサリーに予算をさきたいと考えられていると思いますので、初期投資でこの価格差はかなり大きいものです。
一応、Amazonや楽天などのショッピングサイトをチェックすると、同じ価格帯のブランドがいくつか出てきます。
しかし、多くは中国製のブランドで、レビューを見る限り当たり外れが多い印象です。
サイズ | 価格 |
21L | 7,980円 |
25L | 9,800円 |
30L | 10,800円 |
50L | 14,800円 |
80L | 22,800円 |
125L | 32,800円 |
180L | 39,800円 |
『Re:CLEAN』防湿庫の特徴
- 基本付けっぱなしでOKの電子式(ペルチェ式)
- 電気代が安い(最大3.5Wですので1日0.6〜1.5円程度です)
- 冬場は気温が下がりすぎると凍結する恐れがあるため調整が必要
- 30L以上は棚の高さ調整が可能
- 専用の棚やスポンジも追加で購入が可能
- お値段の割に外見も悪くない
- 調整はダイヤルを回すだけ
- 鍵つき
- 湿度計は誤差3%
- 安心の国産設計で除湿ユニット5年保証、湿度計1年保証
Re:CLEANの防湿庫の使い方
湿度計を取り付けて棚をセッティングしたら、電源ケーブルをコンセントに差し込み。庫内にあるユニットのダイヤルを調整するだけです。
通電(作動)状態を表す緑色のランプ(LED)があります。
常に目につくところに設置した場合、光が少し眩しく感じる方もいるとのこと、必要に応じてフィルムを貼るなどで対応しましょう。
一般的にレンズのカビ対策に最適の湿度はは30~50%RHと言われています。
ただし、あまり乾燥させると機材によくないという話もあるため、私は概ね40%から50%の範囲で調整しています。
Re:CLEANの外見と質感
Re:CLEANの防湿庫の質感は1万円程度で購入できる収納ボックスとしては高級感があります。
ボディはスチール製、表面のドアは樹脂ではなく強化ガラスとなっています。
色はマットブラック(つや消しの黒)と25Lのみホワイトの設定があります。
クラシックデザインのミラーレスと単焦点レンズなどをデスクなどで保管したい方はホワイトモデルも悪くありません。
内側の棚と鍵のみ少し安っぽさがありますが、概ね満足できる質感を持っています。
実際に使っているRe:CLEANの防湿庫50Lのサイズと収納
Re:CLEANの防湿庫50Lのサイズと重さは下記のようになっています。
本体サイズ:36.5 x 29 x 58 cm
重さ:9.1 Kg
Amazonさんでのレビューによると、50Lで1眼レフ2台と大三元レンズ(標準・広角・望遠のF2.8ズームレンズ3本のこと)が収納できたというレビューがありましたので、マイクロフォーサーズやAPS-Cの場合、一部の超望遠レンズを除けば問題なく収納できます。
流石にフルサイズの600mmなど長さ40cmを超える大型のレンズとなると、棚を外して縦に収納する必要が出てきます。
そういった場合にはさらに大きなサイズを購入するか、2台に分けると良いでしょう。
私の場合、50Lの防湿庫で下記のようなボディ3台とレンズ6本+テレコンを収納しております。
上の写真を見ての通り、まだまだ余裕の収納力です。
- ボディ:
- E-M1 mark2
- E-M1
- E-M5
- レンズ:
- M.ZUIKO DIGITAL ED 7-14mm F2.8 PRO
- M.ZUIKO DIGITAL ED 12-40mm F2.8 PRO
- M.ZUIKO DIGITAL ED 40-150mm F2.8 PRO
- M.ZUIKO DIGITAL ED 60mm F2.8 Macro
- LUMIX G 20mm/F1.7 ASPH. H-H020
- LUMIX G 14mm/F2.5 ASPH. H-H014
- M.ZUIKO DIGITAL 1.4x Teleconverter MC-14
少し詰め込めば1段分を開けることもできます。
これならフルサイズの一眼レフカメラでも十分に収納できるでしょう。
まとめ
高温多湿の日本。日常のカメラの保管が心配になってきたのなら、コストパフォーマンスの高い「ReCLEANの防湿庫」導入を考えてみてはいかがでしょうか。
私が住んでいる高知県の田舎も夏に限らず暖かく、非常に湿度が高い傾向があります。
押し入れに入れた水取りぞうさんも1ヶ月ほどで満水になるほど。
帰省したのち、倉庫に入れた革ブーツや書籍などを保管している合板のカラーボックスが、毎年のようにカビだらけになってアルコールで拭き掃除する状態になっているので、カメラの保管用のドライボックスの状態が、本当に気が気ではありませんでした。
初心者の方は意外と気がつかないものですが、カメラとレンズの保管状態は重要なポイントです。
気になるペルチェ式のデメリットで5〜10年の寿命というのもありますが、写真にハマれば機材も増えてカメラに使う費用も増えていきます。
5〜10年間カメラを趣味として続けることができたなら、カメラのために捻出できる費用も増えて、この防湿庫が壊れる頃には悩まずサイズの大きな良いものを選択する状態になっていると思います。
大切なカメラをカビさせてしまわない為にも、まずは安価でもしっかりした防湿庫を導入することをお勧めします。