2018年の発売開始から1年。
空撮ドローンの練習用として私も購入してみたRyze Techが開発しDJIが販売しているトイドローン「Tello」。
カタカナ読みは「テッロ」や「テロー」と読むようです。
今ではすっかり「ドローンの操縦体験や入門用」、「練習用」として認知されている機体です。
私も購入から1年。練習用に購入して飛ばしたり、写真の撮影も楽しみました。
今回はこれから入門や練習用として、Telloの購入を検討されている方に向けて、同行品や一緒に購入しておくべきアイテムなどをご紹介します。
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Telloの特徴やスペック
重量はわずか80g。
航空法の規制対象外となる200g以下のトイドローンのなかでも、軽量コンパクトなモデルです。
Telloは風のない日であれば屋外でも飛行させることは十分に可能ですが、どちらかというとリビングなどの広い屋内の部屋や庭などで利用しやすいモデルと言えます。
周囲の光量が十分にある状態であれば、期待したに装備されているビジョンポジショニングセンサーは非常に優秀で、トイドローンとしては驚くほどの安定感を発揮します。
同じ1万円台の価格帯でも屋外で飛行させることが前提となっている「Hubsan H216A X4」など、GPS搭載モデルも屋外での飛行では安定しており、非常に楽しい機種と言えるのですが、重量が160gとTelloと比較して約2倍となりますので、逆に屋内では持て余してしまう傾向があります。
また、機体の制御をGPSに依存するトイドローンは屋内ではGPSを拾うことが難しく、逆に不安定になってしまうため、気軽に飛ばせるモデルではなくなっています。
都心近郊など、ドローンの飛行に規制が多いエリアでは、気軽に練習を行うことも難しい環境となりますので、初心者にとってTelloのようにコンパクトで屋内でも安定しているモデルはありがたいものです。
Telloは2018年の発売当初、コントロール用のスマホアプリが英語と中国語表示しかできなかったり、最大高度の制限が10mに固定されており、非公式アプリでロックを解除したりしている方も多かったのですが、現状では公式アプリが30mまでの変更に対応しました。
しかしながら、軽量で機体のパワーも余裕はないため、風に流されやすくなっています。
私自身も墜落させたことはありませんが、機体が突風に流され危うく水面に着水しかけたり、夏場の飛行中に熱暴走でコントロール不能になり、フェールセーフで深い草むらに不時着したり、風に流されて生垣に刺さったりは何度かありますので、無理に高度をあげると流されてロストも十分に考えられます。
無理をしない範囲でドローンでの飛行を楽しみましょう。
その他のTelloのスペックはこちらにまとめてみました。
機種名 | Tello |
カメラ静止画性能 | JPEG 2592×1936 |
カメラ動画性能 | 電子手ぶれ補正 HD720P |
FPV伝送モニタリング | あり(Wi-Fi) |
最大電信範囲 | 100m (私感では半径30m〜40m程度) |
最大高度 | 30m (初期状態:10m) |
最大稼働時間 | 13分 |
サイズ | 98×92.5×41 mm |
重量 | 80g |
バッテリー | Li-Poバッテリー (3.7V 380mAh) |
通信方法 | 2.4GHz |
操作方法 | スマートフォンアプリ 対応ゲームパッドなど追加可 |
自立飛行支援 | ビジョンポジショニング、気圧センサー、衝突検知 |
バッテリー管理 | スマートフォンバッテリー低下アラート |
フェールセーフ | 自動着陸 |
映像・画像保存先 | スマートフォン |
実際にTelloを購入したら付属する同梱品など
Telloはフィギュアの完成モデルのような紙箱&樹脂の簡単なパッケージでの販売となっています。
箱の上部から樹脂梱包を取り出すと、写真のようにプロペラ(ローター)やプロペラ(ローター)ガードが装備されており、あとはバッテリーを装備して充電するだけで、機体側の準備はすぐに可能な状態となります。
機体の質感も意外と高級感がありますので、本格的な機体の購入後に使わなくなってしまっても、模型のようにインテリアにしても良いかもしれませんね。
ちなみにTelloの箱を上のフタだけ開けて内容物を引き出してみると、機体しか入っていないことに気がつきます。
一瞬、バッテリーやマニュアルが付いていないのでは焦ったりしますが、箱の下側にあるフタを開放すると写真のように裏側にバッテリーや説明書(マニュアル)など付属品が梱包されています。
こちらが取り出した同梱の内容物。
簡単なマニュアルとバッテリー、予備のプロペラ、プロペラの脱着用の簡単な工具が入っています。
予備のプロペラは4枚ですが、羽の向きの違った2種類が存在します。
装備する際に方向が決められており。対角線上に2対となりますので、予備としては2枚ずつということになります。
こちらはバッテリーとプロペラを取り外す際に使用するレンチです。
バッテリーは専用の充電ハブなどがを持っていない場合、ドローンの本体後方から差し込んで装備し、取り付けた状態で充電します。
バッテリーは挿入方向が決められており、写真のように端子側を下側にして差し込みます。逆に取り外す際には爪の部分をつまんで引っ張れば、簡単に取り外すことができます。
実際にバッテリーを差し込む際の方向です。
写真はTelloの機体を裏側から見た状態になっています。
3つ並んでいる丸い部分が、ホバリングの安定に貢献するビジョンポジショニングのセンサーです。
このステレオカメラで地上の模様などを読み取り、搭載されているインテルのチップでリアルタイムに解析、機体の位置を補正します。
Telloを使用するのに別途必要なアイテム
スマートフォンまたはタブレット
Telloを操縦するためには通常専用のアプリを使用しますので、スマートフォンや同等の機能を持った端末が必要です。単純に接続に使用するだけでなく、コントローラー&送信機とモニターとしても使用します。
2018年の発売当時に対応端末として紹介されていたのは下記の通りです。
IOS端末:
iOSバージョン9.0以降
iPhone5、iPhone5S、iPhone5SE、iPhone6、iPhone6Plus、iPhone6s、iPhone6sPlus、iPhone7、iPhone7Plus、iPhone8、iPhone8Plus、iPhoneⅩ、
iPad mini4、iPad mini4Wifi+CellularAndroid端末:
Androidバージョン4,4,0以降
Samsung S5、Samsung S6edge、Samsung S7、Samusung Galaxy note3、Samusung Galaxy note4、Huawei Honor8、Huawei Honor9、Huawei P8Max、Huawei P10、Huawei Honor V8、Huawei P9、Huawei nova2、Huawei mate9、Redmi Note、OnePlus5、Xiaomi6、Xiaomi Note2、vivoX6、Google Pixel1XL、Google Pixel2
また、上記に記載はありませんでしたが、当然ながら最新のiPhoneⅩS(max)、iPhoneⅩRも可能です。Youtubeなどでは「iPod touch」で操縦されている方もいるようです。
私は個人的に「ipad Air2」で試したところ、こちらも問題なく使用できました。
ios系は全体的に相性が良いようですね。
タブレットを使用する場合、ipadをテーブルに設置してBluetooth接続のゲームパッドで操縦しながら、FPV画面をお子さんや友達と楽しんだりすることもできます。
余談ですがカバーを装備したiphoneより、ipadAir2の方がアンテナが大きいためなのか、やや伝送が安定していました。
充電器もしくはUSBアダプター&MicroUSBケーブル
Telloには充電器は同梱されておりませんので、別途に充電器か代用可能なものを用意する必要があります。
専用の充電器をお持ちでない場合や充電器などの購入コストを抑えたい方は、コントローラーとして使用するスマートフォンの充電器として使用しているACアダプターにMicroUSBケーブルを接続すれば、そのまま機体に接続して充電が可能です。
本体にバッテリーを装備してmicroUSBケーブルを接続することで1本ずつバッテリーを充電することができます。付属のマニュアルには「定格5V、1.5A以上のFCC/CE認定USBアダプターを必ず使用してください」とあります。
バッテリーの充電に必要な時間は1.5時間です。
ただし、上の写真(右側)のようにiphoneのACアダプターは1Aの仕様となりますので、充電は可能ですが通常よりも時間が必要となります。ちなみにipadのアダプター(写真左側)は2Aですのでスムーズに充電可能です。
また、iPhoneやipadのApple製品の場合、Lightning端子となっているため、ケーブルをmicroUSBケーブルに差し替える必要があることを覚えておいてください。
予備のバッテリーを購入されるなら、毎回Telloに充電するバッテリーを装備して1個ずつ充電するのは面倒ですし、予備を充電中に飛行を楽しむことができず、効率が悪いと感じるはずです。
ケーブルを追加するくらいであれば、2千円程度であらかじめ3〜4本のバッテリーを同時に充電できる充電器を購入された方が後悔しないはずです。
Telloと一緒に購入すると良いアイテム
ゲームパッド
本格的な空撮ドローンの練習に使うなら、是非とも揃えておいて欲しいのが物理的なジョイスティックで操作することができるゲームパッドが必須といえます。
オススメは公認の「Ryze Technology GameSir T1d 」が安くて遅延の発生も少なく評判です。
予備バッテリー
Telloのバッテリーは1.5時間の充電で飛行時間は13分となっています。
しっかり楽しむためにはバッテリーは3本程度は欲しいものです。予備バッテリーを購入するなら、同時充電に対応した充電器も購入すれば飛ばしながら充電できます。
充電器
Tello本体にUSBケーブルを接続しての充電は1本ずつ行う必要がありますので、複数のバッテリーがある場合には同時に充電が可能な充電器を揃えておけば、快適にTelloを楽しむことができます。
モバイルバッテリー
野外でのレクリエーションに持参するなら、どこでもバッテリーを充電できるモバイルバッテリーがあると便利です。
バッテリー内蔵の専用充電器やAC出力で専用充電器を使用できるものまで様々です。用途に応じて購入しましょう。
Wi-Fi中継器(エクステンダー)
Telloの伝送距離は思ったよりも狭く、動画の伝送ロスでコマ飛びをすることがあるため、伝送の安定化を狙う方はモバイルバッテリーで駆動できるWi-Fi中継器を使用することで、解消されることがあります。
ただし、遠くに飛ばしすぎて目視ギリギリでフェールセーフが発動すると、機体を紛失しやすいため無理な飛行は厳禁です。
あくまでサポート用として使用しましょう。
なお、電波法の関係で技適街の機種の仕様は禁止されておりますので、心配な方は技適の確認が取れているものを使用しましょう。
人気のあるのはWi-Fi+ですが、TL-WR802Nなども技適が付いており、安心して使用できます。
まとめ
価格と性能のバランスで、ライバルのトイドローンを1歩リードしているTello。
正規品であれば故障の際には修理対応もありますし、他のサイトでもオススメさられていることが多く、情報が集めやすいことやパーツの購入にも困らない点などが一番の強みです。
飛行可能な距離は少し短いですが、無理な高度に上げなければ非常に安定性しているため、ヘリコプターのラジコンやジャイロのみのドローンのように「ホバリングができず挫折してしまう」といってこともありません。
そういった意味でも安心して購入できる入門ドローンと言えます。
空撮に興味のある方も初体験であれば、そこそこ楽しめる程度の写真は取ることができますよ。
実際にTelloで撮影した写真の画質などが気になる方はこちらもどうぞ
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