普段、スマートフォンで写真を撮っている方の中で、カメラに興味を持った初心者の方や、本格的に写真の撮影に挑戦してみたいと思っている方は多いかと思います。
しかし、プロのような印象的な写真を撮ることはなかなか簡単ではありません。
そこで、今回は初心者でもプロのような写真を撮るために必要な5つのポイントを紹介します。
これらのポイントを意識しながら、練習を重ねていくことで、素晴らしい作品を生み出すことができるようになるかもしれません。
興味のある方は、ぜひ最後までご覧ください。
あなたの写真を上達させる5つのポイント
- 良い構図を作る
- 美しい色合いを作る
- 適切なライティングを行う
- フォーカスを正確に合わせる
- 撮影の目的やストーリー性を持たせる
良い構図を作る
写真の構図とは、被写体をどのように配置するかや、背景とのバランスなどを考慮して構成することを指します。
良い構図を作ることで、被写体の魅力を引き立たせたり、より美しい景色を表現したりすることができます。
一般的に、良い構図には以下のようなポイントがあります。
- 三分割法や黄金比などの構図ルールを意識する。
- 被写体を単純に中央に配置するのだけではなく、左右や上下にずらして配置することで、バランスの取れた構図を作る。
- 被写体と背景の関係に注意し、背景が被写体を引き立てるように構図を作る。
- 構図を作る際に、被写体の周りに空間を残すことで、被写体の存在感を高める。
これらのポイントを意識しながら構図を作ることで、より魅力的な写真を撮ることができます。ただし、構図はあくまでも一つの参考として捉え、自分なりの表現方法を模索することも大切です。
美しい色合いを作る
プロのように見える写真には、色合いが美しいことが特徴のひとつです。
色味が統一されており、鮮やかであると同時に、自然な印象を与えます。
また、全体がモノトーンの背景に鮮やかな被写体を配置すると、より被写体を際立たせる効果があります。
それは単純に鮮やかな色だけが重要なのではなく、モノトーンであってもコントラストや階調・陰影が作る効果についても同様です。
それぞれの色や階調が視覚に訴えかける要素を少しでも理解しておくことで、写真を見た人に対して意図的にメッセージ性を持たせることができます。
適切なライティングを行う
適切なライティングとは、被写体を明るく照らすことで、被写体の立体感や質感を表現することができることを指します。
また、適切なライティングによって、被写体の印象を変えたり、雰囲気を作り出したりすることもできます。
具体的には、以下のような方法でライティングを行います。
- 太陽の光や人工的なライトを上手に使い、被写体を照らす。
- ライト(光源)を被写体の横や後ろに配置することで、被写体を立体的に表現する。
- バウンスやレフ板などを使って、光を反射させることで、被写体をより明るく照らす。
- シルエットや影を生かして、被写体の形を際立たせたり、雰囲気を演出したりする。
これらの方法を効果的に使って、被写体を美しく照らし出すことで、より魅力的な写真を撮ることができます。
ただし、ライティングは被写体や撮影場所によって変化するため、撮影前に十分にイメージし、準備をすることが大切です。
フォーカスを正確に合わせる
フォーカスがしっかりしている写真とは、ピントを合わせるターゲットのことだけではなく、「被写体の重要な部分がシャープでクリアに写っている写真」を指します。
フォーカスは、被写体とカメラの距離、レンズの絞り、シャッタースピード、ISO感度などの撮影条件によって変化します。
フォーカスが合っていないと、被写体がぼやけてしまったり、ピントが合っていない部分が気になってしまったりすることがあります。
フォーカスがしっかりしている写真を撮るためには、以下のようなポイントに注意する必要があります。
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カメラと被写体の距離を適切に調整する。 被写体が近すぎると、フォーカスが合わなくなってしまうことがあります。逆に、被写体が遠すぎると、ピントが合っているかどうかが確認しにくくなってしまいます。適切な距離を保ち、被写体に合わせてフォーカスを調整しましょう。
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レンズの絞りを調整する。 レンズの絞りを開けると、被写界深度が浅くなり、ピントが合っている範囲が狭くなってしまいます。逆に、絞りを閉じると、被写界深度が深くなり、ピントが合っている範囲が広がります。被写体に合わせて、適切な絞りを選んで撮影しましょう。
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シャッタースピードを調整する。 シャッタースピードが遅いと、手ぶれや被写体の動きによって、ピントがずれてしまうことがあります。逆に、シャッタースピードが速すぎると、被写体がぼやけてしまうことがあります。被写体の動きや撮影条件に合わせて、適切なシャッタースピードを選んで撮影しましょう。
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ISO感度を調整する。 ISO感度が高いと、ノイズが発生しやすくなり、画質が劣化してしまうことがあります。低いISO感度で撮影することで、ノイズの発生を抑え、フォーカスがシャープになることがあります。撮影条件に合わせて、適切なISO感度を選んで撮影しましょう。
撮影の目的やストーリー性を持たせる
プロのように見える写真には、モチーフに意図があることも特徴のひとつです。
撮影の目的やストーリー性を持ち、何か伝えることができる写真は、印象的でプロらしさを感じさせます。
写真で撮影するモチーフには、必ずしもすべての部分が同じように重要ではありません。
撮影者は、モチーフに意図的に注目する部分を選択し、それをフレーム内で際立たせることができます。
具体的には、以下のような部分が挙げられます。
- モチーフの表情や表現:人物写真などでは、モデルの表情やポーズが重要な要素になります。表情やポーズがモチーフの感情や性格を表現し、鑑賞者に伝えることができます。
- 特定の物や場所:風景写真やスチルライフ写真では、特定の物や場所に焦点を当てることができます。たとえば、森林の中の一本の木、ビーチで砂浜に残る足跡など、モチーフに一点集中している写真は印象的であることがあります。
- 色や光:色調や光の配分が魅力的な写真もあります。たとえば、夕焼けや朝日、雲の形などが、写真の中で強調され、美しい印象を与えます。
撮影者は、モチーフの要素を組み合わせて、写真の表現力を高めることができます。
モチーフの要素を組み合わせることで、鑑賞者に伝えたいメッセージや感情をより深く伝えることができるのです。
最後に
写真を撮影するときに、良い構図やライティング、フォーカス、モチーフの選択など、様々な要素が重要になってきます。
しかし、それらをすべて意識して撮影することは簡単なことではありません。
初心者でもプロのような写真を撮影することは可能ですが、そのクオリティを安定したものにするためには日々の練習と学習によって身につけていく必要があります。
写真を撮影するときには、まずは自分が撮りたいと思うものを見つけ、それに向き合うことが大切です。
そして、自分自身の感性を磨き、撮影技術を向上させることで、より良い写真を撮影することができるようになるでしょう。
写真は一瞬の出来事を切り取り、それを永遠に残すものです。
自分自身が撮影した写真が、誰かの心に残り、感動を与えることができるよう、日々楽しみながら努力を重ねていきましょう。
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