幡多十景を訪ねて「樫西海岸」（幡多郡大月町）

本日は高知県幡多郡大月町にある幡多十景の樫西海岸（かしにしかいがん）を紹介していきます。

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幡多十景とは

幡多十景とは昭和28年（西暦1953年）11月16日、高知新聞社が主催となって読者投票で選定された高知県西部幡多エリアにある１０の景観に優れたスポットです。

幡多十景についての情報とその他の幡多十景についてはこちらから

大月町ってどんな街

昭和32年2月11日に旧大内町と旧月灘村が合併して誕生しました。
西に豊後水道、南に太平洋と海に囲まれた形をしており、内陸部は標高465ｍの大洞山を囲む山林が町の総面積の約７割を占めています。１年を通して温暖な気候で、主に農業と漁業の１次産業が盛んです。幡多弁を主に使い、土佐弁とは違った話し方をします。

 

四国・高知のはっしこで住みっコ暮らし。｜高知県幡多郡大月町移住公式サイト

大月町は、高知県の南西端に位置し、土佐清水市と宿毛市の間に位置する町です。

温暖な気候で、山の幸と海の幸を両方楽しめるのが嬉しいですね。

ダイビングが好きな方には柏島や今回ご紹介する樫西海岸など人気の高い地域です。

とくに柏島の青い海は昨今のSNSブームにより、ちょっとした知る人ぞ知るスポットになっています。

柏島の海岸（高知県大月町）

柏島の海岸（高知県大月町）

幡多十景「樫西海岸」とは

最近は柏島に押されて少しマイナーになってしまった感がありますが、幡多十景の樫西海岸も侮ること無かれ。

美しい海、シーサイドドライブに適した道路。

風光明媚な景色ともに楽しめる絶景スポットの一つです。

樫西海岸を訪れてすぐに気がつくのは海水の透明度。

北海道の北限の海を思い出すような、青く澄んだ海面です。

もちろん海水は暖かく、ダイビングなどもつらくありません。

樫西海岸（大月町・幡多十景）

樫西海岸の弁天島

樫西海岸（大月町・幡多十景）

樫西海岸（大月町・幡多十景）

この日に現地に到着したのが午後だったこともあり、
逆光気味で申し訳ないのですが、上の写真で見えるトンネルのような形の島が、
樫西海岸の代名詞とも言える弁天島です。

古い文献によると「樫ノ浦」名称が記載されており、八雲御抄には「加之日浦土佐の国にあり」とあるようです。

慶安年中（1650年ころ）の標札がここの弁天社にあったらしく、土佐藩主の山内氏が巡遊に訪れたという記録も残っています。

海岸からは150mほどの距離ですので、海水浴などの際には泳いで渡ることができます。

樫西海岸弁天島（大月町・幡多十景）

また、干潮時には小豆島の有名な観光地となったエンジェルロードと同様に、島と海岸がトンボロ減少で繋がり、歩いて渡ることも可能です。

ところどころに潮溜まりがあって、ヤドカリなどの磯の動物たちをみつけて遊ぶこともできますよ。

潮が満ちたあとでも、陸地になっていた部分は浅いので、お子様と安心して水遊びなどを楽しむことができます。

樫西園地・樫西海岸キャンプ場

樫西キャンプ場からの眺め（大月町・幡多十景）

樫西海岸から道路を挟んだところに、高台の園地（公園）が整備されており、樫西海岸の弁天島や太平洋を見下ろすことができます。

公園は特別な設備は何もなく、広い駐車場と芝生の丘。

屋上が展望台となったトイレ＆シャワー（冷水）とキャンプ場だけがそこにあります。

キャンプ場と言っても、オートキャンプ場のサイトのようにいたれりつくせりではありませんので、駐車場から芝生の丘まで荷物を運ばなければなりません。

水道もトイレのところにあるのみなので、利用される方は町内の道の駅やスーパー、コンビニなどで購入してから利用することをオススメします。

そして、夜に晴れていたらテントから顔をだし、空を見上げてみてください。

驚くほどの満点の星を眺めながら、素敵な夜を過ごすことができ、朝起きるとパノラマのオーシャンビューが広がります。

ただし、風の強い日は遮るものもなく、危険なのであまりオススメしません。

月夜の樫西海岸・弁天島

樫西海岸までのアクセス

・大月町役場から車で約１５分。

・宿毛駅から車で約３０分。

その他の幡多十景との位置関係はこちら

 

まとめ

高知県でも空港から最も離れた絶景ポイントのひとつ樫西海岸。

近場にSNSでも人気な柏島もあることから、ロングドライブやダイビングの際にはぜひ訪れてほしいスポットです。

特に北海道でキャンプツーリングなどを楽しんでいるような旅人さんには、きっと良さが分かると思いますよ。